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[ACミラン]最後の最後に高ぶっている感情を抑え、ミランの人になりきった正真正銘のクラッキの新たな挑戦

これで全てが終わった。


ズラタン・イブラヒモビッチの代理人ミーノ・ライオラと、PSGのレオナルドが契約合意を発表した。
ライオラの心中は複雑であっただろうが、一応の満足を得たらしく、それは彼のコメントにも表れている。
「この移籍は関わった全ての立場の者が喜ぶものだ。それゆえ、イブラもね。」

では、イブラの心中はいかがと言えば、こちらは複雑ではあろうが、不満が充満していたであろう。
しかし、ピッポ・インザーギやイグニャチオ・アバテと共にバカンスを楽しむつもりだった彼の余暇は、PSGのメディカルチェックに遮られてしまった。

彼の放出という悲劇を目の当たりにした筆者が願うことは2つある。
イブラには彼も望むビッグイヤーを獲って欲しい。
そして、それはPSGではなく別のチームで。

彼はフェノーメノとしてミランに帰還してからも、更なる成長を遂げた。
シュートのテクニックや献身性を身に付けた。
筆者にとって最も驚きであったのは、昨シーズン後半には、イブラが前線からのプレッシングに効果的に参加していたことだった。
彼のこうした成長は彼を更なるフェノーメノへと押し上げる。
彼は正真正銘のクラッキだ。
クリスティアーノ・ロナウドにも、リオネル・メッシにも劣らない。
その彼にはどうしても上記の2人に負けて欲しくない。
だからこそ彼はビッグイヤーを得るべきだし、形骸化したとはいえバロンドールも得る必要がある。
それが筆者のイブラへの最後の願いなのである。
彼は彼の在籍するチームを強くする能力がある。
それは彼がチームメイトにも自らと同水準の高いレベルのプレーを求めるというその性格にある。
もちろん、それが騒動を巻き起こすこともある。
しかし、彼は彼自身にもより高いレベルを求め、それと常に戦っている。
だからこそ、彼はミランに信頼された。
喧騒を好まず、小競り合いを起こす選手への扱いは、エドガー・ダービッツのときに示されている。
にも関わらず、イブラがここまでミランにいたのは、人には厳しいが自らにも厳しい、そんな彼のクラッキとしてのあり方が素晴らしいものであったからに違いない。
そんな「暴れん坊」とも思われながらも、ミランたるべき男に近付こうとしていたイブラ。
アロニカにパンチをかまして退場することもあったが、彼は彼なりに懸命であったのだろう。
彼の彼なりでの方法で最後のミランへの想いが語られたPSG加入会見はミラニスタの方々にはぜひ読んでいただきたいので、ここに筆者の訳を掲載させていただくこととする。
(稚拙な訳であることをご容赦頂きたい。)

最後の最後にミランの選手としてあろうとしたイブラ。正真正銘のカンピオーネ


「最終的に俺はPSGの選手になった。これは俺のキャリアで大きなステップだ。また1つ夢が叶った。ここにはおもしろいプロジェクトがあって、PSGが最初に接触してきたときから、それに参加したいと思っていた。俺がここに来たのは勝つためであって、それ以外の何の為でもない。
ミランではとても幸せだった。あそこは自分に笑顔を取り戻させてくれた。前も言ったことだがな。ミランでの素晴らしい思い出たちはずっと残り続けるだろう。ミランは俺の心のクラブであり続ける。ミランがあらゆる局面でうまくやることを祈る。あそこは俺が入る前から成功に満ちていたし、これからも成功し続けるだろう。俺はミランに全てを尽くしたし、言うべき否定的なことは何もない。俺は前向きでいるよ。俺は以前にミランが最後のクラブになるだろうと言った。でも、誰だって人生で何が起こるかなんかわからないんだ。過去のことは振り返りたくない。あるのは未来だ。
ミランの誰かによってではなく、自分自身でPSGに加入することを決めた。ミランに売られたんじゃない。PSGが獲得したんだ。PSGには彼らのやった偉大な仕事に感謝している。不可能を可能にしたんだ。このクラブの歴史で最も大きな契約だな。俺はドリームチームに加入した。ここは成長し続けるだろう。トロフィーを獲るだろう。ここには未来があって、俺はそれを信じている。このチームは俺が今までプレイしてきたチームと同等のレベルにあると考えている。俺たちは勝たないといけない。それが俺の来た理由だ。
チアゴ・シウヴァと契約したことも忘れてはいけない。俺らのディフェンスにチアゴ・シウヴァがいる限り、俺は落ち着いて(ゴールを奪うことだけを考えて)いられるだろう。新聞では俺らがトップチームだが、俺らもまたそれをピッチ上で体現しないといけない。俺らのようなチームはそう多くない。どこと戦おうが勝たないといけない。そう、勝たないといけない。そして、勝つだろう。
俺はリーグアンのチームも選手もあんまり多く知らん。これから知りことになるだろう。向こうは間違いなく既に俺を知ってるがな。PSGが俺の周りに近づいて来た時から、PSGに加入することになるだろうとわかっていた。もう詳細を詰めるだけだったからな。俺らはまだ俺の背番号を決めていない。レオナルドが決めるだろう、そう頼んだ。
フランスの人たちはフットボールが好きなんだな。願わくば俺も好きになってほしいし、俺のことを良く知ってもらいたいな。俺と「モナ・リザ」?俺の代理人(ミーノ・ライオラ)はスポットライトを浴びるのが好きだからな。
チアゴ・シウヴァと俺を失うというのは、ミランにとってもイタリアにとっても大きなことだ。セリエはこれから俺たちがいなくなったことで寂しくなる。フランスはおもしろくなるだろう。
親父はムスリムで、お袋はカトリックだが、俺は信仰がない。俺はイタリアでの未来を見ていない。ここで起こることに関心がある。未来はここにあり、今、ここにいる。フットボールは皆に開かれた信仰だ。これが俺の信じる道だ。
マクスウェルは良い奴だ。俺があいつをおっかけてるみたいだよな。もう一緒にやるのは4チーム目なんだぜ。
俺は常々空手を好んできたが、親父が小さい時にそれを見せてくれたんだ。それから俺の一部になった。何で俺が空手ではなくフットボールを選んだかって?そんなもん、俺がフットボールをやってる方が気分がよかったからじゃないか。」



Grazie il Fenomeno Zlatan Ibrahimović...





さて、これからのミランには2つの道が用意されることとなる。
チアゴ・シウヴァ、ズラタン・イブラヒモビッチという世界最高のCBとFWの放出による埋まることのない穴を補填するためそれなりの金銭を用いながら疾走するのか。
あるいは、
浮いた年俸8000万ユーロには手を付けず、黒字経営を目指して移籍金・年俸の安い選手を獲得するのか。
筆者は迷わず後者を選ぶ。
それは先の記事から一貫している。
もうこんな悲しい別れは見たくないからだ。
Twitterでのやり取りの中で言ってくれた人がいたように、「安心してカンピオーネが引退までいれる桃源郷」としてのミランに、それが幻想であれあり続けて欲しいと思うからである。


アドリアーノ・ガッリアーニはこれからが自分の力の見せ所とばかりに再び報道陣に顔を見せ始めた。
また、ガッリアーニの劇場型メルカートが始まる。
我々はもう彼に過度の期待を寄せ始めている。
そう、再び。
この歴史もまた繰り返されていくのかもしれない。

Fin.




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Tag:セリエA  Trackback:0 comment:2 

[ACミラン]「新時代」はあまりにも悲しいデジャブ。

突然、止めたはずのネジが回り始めた。



ミラニスタはズラタン・イブラヒモビッチが何を求めているか知っている。
チャンピオンズリーグを自らのシュートで制し、ヨーロッパの頂に登りつめること。
さらにクラブワールドカップをも自らのシュートで制し、世界の頂に登りつめること。
それは明白である。

チアゴ・シウヴァとズラタン・イブラヒモビッチがセットでPSGに6500万ユーロで売られるかもしれない。
それはミラニスタにとって明らかな不安を与えた。
ミーノ・ライオラという世界で最も敏腕な代理人を携える、イブラがオファーに組み込まれることは、ミラニスティにとってどういう意味を持つことか理解するのに容易い。
彼はクライアントの名誉も金銭も同時に獲得することが可能な男であるから。

つまり、この噂が出た時点で悟ったのである。
ミランにはこの2人を引き留めるすべはもうないのかもしれないと。

この2人が持つ戦力的な意味は計り知れない。
「世界最高のCB」と「世界最高のCF」がいなくなる。
それはミラニスティがスクデットよりも重視する傾向のある、ヨーロッパの頂にもはや登ることができないという予感を与えるものである。

さらに同時にミラニスタはミランの象徴をも失うことを意味する。
チアゴ・シウヴァはパオロ・マルディーニに自らの後継であると指名され、先日、アレッサンドロ・ネスタにも自らの後継者と指名された選手である。
ミランのシンボルにも、ミランのディフェンスの支柱にも後を任された彼は二重の期待がかかっていたのである。
ミランのシンボル、つまり、バンディエラが何を意味するのかを知り、ミランのディフェンスラインの支柱がどれほどまでに名誉なことかを知っている彼は苦しみに苦しんだのかもしれない。

その彼がPSGへの移籍が決まってから最初に残したInstagramの写真とコメントが以下。
チアゴ・シウヴァからのメッセージ

彼の言葉を訳すとこうなる。
「僕の人生で最も難しい決断だった。
全てのことにありがとう、ACミラン。」



ミランはチアゴ・シウヴァとズラタン・イブラヒモビッチの2人を放出すると、昨シーズンの選手の合計サラリーの1億6100万ユーロから、合計8000万ユーロの削減を敢行することになる。
おそらく、イブラも近日中にパリに行ってしまうことになる。
それほどまでにミランは無理をしてきた。
それは、ミラニスティに栄光を与えるための過度の無理であったに違いない。
その結末がリッキー・カカのレアルマドリード行きであり、チアゴ・シウヴァのパリ・サンジェルマン行きである。
2人のブラジル人には共通点が数多くある。
真面目な選手であること、敬虔なクリスチャンであること、そして、ミランの近未来のバンディエラになると言われていたこと。。。
あまりにも悲しいリッキー・カカとの別れと同じことが、チアゴ・シウヴァに起こった。
それはパリ・サンジェルマンにいるレオナルドやカルロ・アンチェロッティが原因ではなく、ミランのミランが持つ伝統のせいなのかもしれない。

チアゴ・シウヴァは今も僕たち、ミラニスタのために苦しみ続けている。
(日本時間7月16日2:48に更新されたチアゴ・シウヴァのInstagram.)
チアゴ・シウヴァからのメッセージ②

メッセージの日本語訳
チアゴ・シウヴァ「これからもいつもこのクラブ(ユニフォームを着ているミランのこと)とロッソネーロのファン(ミラニスタ)が心の中にいるだろう。」



Grazie di tutto & We miss you. Thiago Silva...



行きたくないけど行くしかない。
そう思いながら行ってしまった2人のためにも、ミランは本当の「新時代」へと突入していく。
その「新時代」に再びこのようなことが起こらぬためにも、ミランはビッグネームを求めてはならない。
だからこそ、
"We'll see. We'll see..."




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Tag:セリエA  Trackback:0 comment:2 

[メルカートを読む・インテル編]「ページをめくる」の真意と「2つ」の賭け

ゴラン・パンデフ、ルシオ、ディエゴ・フォルラン。
アンドレア・ポーリ、アンジェロ・パロンボ、マウロ・サラテ。
これらの選手は、今夏インテルミラノから去った選手(引退選手除く)である。
上段は放出で、下段は買い取りオプションを行使しなかったレンタルの選手たちである。

その代わりとなるのが、買い取りオプションを行使したフレディ・グアリンであり、獲得したロドリゴ・パラシオ、マティアス・シルベストレ、サミル・ハンダノビッチということになる。

更にまた、ジュリオ・セーザル、マイコン、デヤン・スタンコビッチ、ジャンパオロ・パッツィーニは放出が濃厚という状況下にある。

上記の名前を見てまず皆さんは何を感じられるだろうか。
所属選手のネームバリューの低下だろうか。
もちろん、去った選手、去ると言われている選手のネームバリューに疑いはない。
また獲得選手はセリエファンならば知っているという程度のものかもしれない。
しかし、十分に実力のある選手たちであることも太鼓判が押せる。

筆者にとってこの現象が特異に感じられるのは、もし放出濃厚の選手が本当に放出された場合、残るブラジル人選手は若いフィリペ・コウチーニョとファン・へススのみになるということである。
この現象がなぜ特異なのか。
謎を解く鍵は、サン・シーロのインテルのロッカールームにある。
サン・シーロには、ミランにはミランの、インテルにはインテルのロッカールームがある。
両ルームのカラーがはっきりと出たものとなっているので、両チームのティフォージの方にはぜひサン・シーロのスタジアム見学ツアー(試合日以外・12.50ユーロ)にも訪れていただきたい。

では、インテルのロッカールームがどのような構造になっているかというと、以下のように椅子が1人ずつ区分けされておらず以下のように大きく3つに区分されるのみとなる。
(この画像は筆者が実際に2012年上半期にスタジアム見学ツアーにて撮影したものである。)

サン・シーロ インテルロッカールーム①

サン・シーロ インテルロッカールーム②

サン・シーロ インテルロッカールーム③

昨シーズンまでのインテルは数年間、上記の3つの区分にはそれぞれ、アルゼンチン系の選手たち、ブラジル系の選手たち、その他の選手たちという形でそれぞれ「暗黙の了解」で座る区分が決定されていたと言われている。(案内のインテリスタのお姉さんも談)
俗に言う派閥のようなものはこのロッカールームに如実に表れていたとも言えるのである。

つまり、私がこの状況を特異と感じるのは、その派閥争いの覇権が完全にアルゼンチン系に渡り、ブラジル系の選手たちはその他の選手たちと一緒くたになるということである。
モラッティ会長は自らの発言の中で「ページをめくる」とコメントしている。
その「ページをめくる」の意味は、実力あるブラジル選手を徹底的に放出し、こうした派閥争いに決着をつけるという意味も十二分に含まれていると筆者は考えるわけである。
もちろん放出候補のブラジル人選手たちの実力に疑いはないわけであるが、モラッティ会長にとって、この賭けが必要であると感じられたのであろう。

またその上で、イタリアの選手たちの発言権は増すかと問われると微妙としか言いようがない。
なぜならば、アルゼンチン系には圧倒的な実績だけでなく、今もなお圧倒的な実力を誇るバンディエラが存在するのだから。。。


こうした動向の中で、今、インテリスタの皆さんにとって注目の的となっているのが、ブラジル人の若手選手ルーカス・モウラ、パウリーニョの2選手であろう。
結局のところ、ブラジル人選手のファンタジーアはモラッティ会長の好むところであり、彼もそのファンタジーアは捨てきれないのであろう。
しかし、筆者は当面はその補強は成功するにせよ、将来再び派閥争いが起こりうることになるこの補強にあまり賛同はしかねるところである。

もちろん当面は若いブラジル人選手たちは実績で圧倒的にアルゼンチン人選手たちの後塵を拝しているため、派閥争いの起こる可能性はない。
しかし、こうした若い選手たちが成長し、実績をあげていくにつれ、再び争いは起こりうる。
それまでにこうしたインテル内部の対立構造が解消されているか。
それはモラッティ会長にとっても、ブランカにとっても賭けにも似た勝負であろう。

その2つの賭けの結果は遠い未来、いや、さほど遠くない未来に決着を見せることになるであろう。。。




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Tag:メルカートを読む  Trackback:0 comment:0 

[戦術関係]ミランのアンカーとは誰か。

前回の記事[メルカートを読む・ミラン編]不況の中での新時代への幕開けで引っかかったミランにはアンカーがいないという問題について、今回は考えていくことにしたいと思います。

ミランの監督がマッシミリアーノ・アッレグリになって最も変わった部分、それはアンカーであろうと思う。
アッレグリ以前のミランの3センターの底はアンドレア・ピルロであった。
彼の役割は彼の名前とともに有名になった言葉「レジスタ(Regista)」なのは皆さんもご承知の通りであろう。
では、レジスタとは元来、どのような役割なのか。

「レジスタ(Regista)」とは「演出家、映画監督」を意味する言葉であり、その名の通り、チームの攻撃を演出することを求められる。
そのため、ボールに触れやすい場所、比較的スペースのあるやや低い位置にポジションを取ることが多い。
つまり、攻撃面での効果を求められる役割であるのは明白であろう。
Pirlo vs MvB

Ambro


しかし、アッレグリはピルロをアンカーのポジションから外してしまう。
そこで代わりとなったのが、マルク・ファン・ボメルであり、マッシモ・アンブロジーニであった。
ピルロはアッレグリの求める中盤の底の姿に自らが合わないことを自覚し、移籍した。
このことを鑑みると、ピルロと同様にレジスタの役割に近いリッカルド・モントリーヴォはアッレグリ戦術のアンカーには適さない。

さて、この2人が与えられたタスクは被カウンター時に、バックラインの前の最後の砦となることや、両インサイドハーフの攻め上がったスペースのカバーなど守備面に特に大きなタスクが与えられていた。
こうしたタスクや、選手の個性を分類するならば、「インテルディトーレ(Interditore)」という役割に分類されることとなる。
それでは「インテルディトーレ(Interditore)」とはどんな役割なのか。

「インテルディトーレ(Interditore)」とは、「阻止する人」を意味する言葉で、文字通り、相手の攻撃を「阻止」することを求められる。
数的不利の際にも相手攻撃の「阻止」を目的とする以上、様々な局面における状況判断や予測力など戦術的インテリジェンスを求められる役割であることもおわかりいただけるのではないだろうか。
なお、現在ミランの戦力にこの「インテルディトーレ(Interditore)」に分類される選手は、マッシモ・アンブロジーニただ1人となってしまった。

イタリアでは中盤の選手には特に様々な役割の分類が為されており、数にすると7つの分類がある。
また、日本で言うところの守備的ボランチ、守備的ミッドフィルダーという分類で考えると、そこからまた2つにわかれることとなる。
それが上にも書いた「インテルディトーレ(Interditore)」であり、もう1つが「インコントリスタ(Incontrisita)」である。
ここではその2つの役割の分類がポイントとなるので、「インコントリスタ(Incontrisita)」とはどんな役割なのかを紹介することにする。

「インコントリスタ(Incontrisita)」とは、「ぶつかる人」を意味する言葉で、その名の通り、守備時に相手ボールホルダーに対して「ぶつかっていく」タイプの選手を言う。
こうしたタイプの選手は走り負けないだけの運動量や、競り負けないだけのフィジカル能力が求められる。
俗に「ファイター」とも言われるような精神力の強さも特徴の一つとなる。

このような3つの分類を見てきたが、この3つの分類を使って、ミランのアンカー獲得候補として名前が挙がっている選手を見ていけば、本来は誰を補強すべきかが見えてくることとなろう。

シャビ・アロンソ(レアル・マドリード):レジスタ
ヌリ・サヒン(レアル・マドリード):レジスタ
ラッサナ・ディアラ(レアル・マドリード):インコントリスタ
アナトリー・ティモシュチュク(バイエルンミュンヘン):インテルディトーレ
ケビン・ストロートマン(PSVアイントホーフェン):レジスタ
ナイジェル・デ・ヨング(マンチェスターシティ):インコントリスタ
ミゲウ・ヴェローゾ(ジェノア):レジスタ
ルカ・リゴーニ(キエーヴォ・ヴェローナ):インコントリスタ(インテルディトーレもできそう)
フェルナンド(FCポルト):インテルディトーレ
フェルナンド・ガゴ:レジスタ
ルカ・チガリーニ:レジスタ

これらをまとめると、アッレグリ戦術に合っているのはティモシュチュク、ルカ・リゴーニ、フェルナンドのような気がします。
どれも最近は噂が出てこなくなりましたけどね。
レジスタタイプの選手が好みの僕は、もちろんレジスタが欲しいなと思いますけど、アッレグリがうまくやる気もしないので、現実路線でインテルディトーレを獲得してほしいです。
皆様はいかがでしょうか?




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Tag:戦術系コラム  Trackback:0 comment:0 

[メルカートを読む・ミラン編]不況の中での新時代への幕開け

2011-2012シーズン、ミラニスタの多くは涙とともにさまざまな別れを告げられた。

まずはフィリッポ・インザーギが紆余曲折あった冬のメルカートを終えた時点で、今シーズンが最後になると仄めかす。
愛する「スーペルピッポ」の最後のミランでの最後のゴールはお別れ試合となったセリエA第38節ノヴァーラ戦でのピッポらしいゴールであった。
(ピッポの新しい職場は2012年7月7日時点では不明。
出身クラブであるアタランタで現役を引退することを望んでいると噂されているが、その他多くのクラブからオファーが来ており、またミランもユースセクターでのコーチの仕事をオファーしている。)
SuperPippo!! (Last Goal)


あのゴールの起点となったのが、アレッサンドロ・ネスタ。
筆者が未だ世界最高のCBと信じてやまない華麗なるCBもまた、ミランとのお別れをいち早く告げた。
彼はミラン最後の年、現段階で最高の選手ともいわれるリオネル・メッシとの死闘を繰り広げ、見事互角以上の対応を見せていたものの、自らのフィジカル面での衰えを感じ、世界最高のままチアゴ・シウヴァにミランのディフェンスラインを託した。
(なお、アレッサンドロ・ネスタはMLSのモントリオール・インパクトに加入。
世界最高のディフェンスが北米の地で披露されることとなる。)
nesta (MI)


ピッポのゴールの流れで、アレッサンドロ・ネスタからパスを受けたのが、ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ。
彼もまた涙とともにミランに別れを告げた。
長年、ミラン愛を言葉でも、態度でも、闘志でも見せつけ続けてきた闘犬=リンギオは、退団が決まった後もミラン愛を貫いてくれた。
(彼は若手時代に所属したスコッティッシュ・プレミアリーグのレンジャーズに移籍したかったが、レンジャーズの資金難などにより断念。
「イタリアでミランのロッソネロのユニフォーム以外は着ない」という立場を貫き通し、スイススーパーリーグのFCシオンに移籍。
「ここならミラノから通える」という言葉からもミラン愛を見せつけてくれた。)
Gattuso (Sion)


リンギオからパスを受け、ピッポのゴールをアシストしたクラレンス・セードルフもまた、ミランに別れを告げることとなった。
意思・パーソナリティーの強さが有名な男は、ミランを離れるということにおいては最後まで迷いに迷ったという。
しかし、"10番様"の愛称で親しまれた万能な男もまた若い世代に道を譲ると決意した。
(その後、セードルフは奥さんや子どもさんの住むブラジルで一緒に生活するため、ブラジルのボタフォゴに加入。
背番号はもちろん「10」となった。)
Seedlf (B)


その他にも、1年半の間、リンギオ・ガットゥーゾから守備技術を学んだというベテラン、マルク・ファン・ボメルが古巣PSVアイントホーフェンへの帰還を決意し、涙ながらに会見を行ったり、ジャンルカ・ザンブロッタ、マッシモ・オッドの引退などもあった。


そうした涙の多い別れとともに、ミランの合言葉になったのは「新時代の幕開け」であった。
多くのカンピオーネに頼り続け、彼らもまた答え続けてきてくれた近年のミランは多くの主力を失うこととなったからである。
カンピオーネたちのサラリーはそれなりに高額であったため、彼らの退団で5400万ユーロものサラリーが減少したとも言われている。
そうした中、ミランの補強は大型補強になると思うとそれもまた間違いのもととなる。
5月中にミランはフィオレンティーナからリッカルド・モントリーヴォ、リーグアンのナンシーからバカイェ・トラオレをフリーで獲得する。

その後、補強の話が進むのを待ち望んでいたミラニスタに予想していた悲劇が起こる。
アレッサンドロ・ネスタから次代のネスタに指名されたチアゴ・シウヴァの引き抜き話である。
フランスのパリでカタール王室直系のオーナーを持ち、ミランにルーツを持つGM、監督のいるパリ・サンジェルマンが移籍金4200万ユーロ+ボーナスでオファーを出してきたのである。
しかしながら、ベルルスコーニ会長、ガッリアーニ副会長のいつもの茶番劇で何とか切り抜けたのは幸いであるが、その時点ではっきりしたのは、所属選手の合計サラリーが減少したとはいえ、ミランが大型補強を敢行することは不可能だということであった。

その後、ミランはCBの選手層を満たすため、お得意のジェノアとの取引に挑む。
それがジェノアとキエーヴォで共同保有されていたフランチェスコ・アチェルビの獲得である。
強いフィジカルをもとに1対1での対人ディフェンスに長のあるCBである。
その取引中には、ミランと見事契約を結んだサリー・ムンタリの半年離脱が発覚し、昨夏にも噂のあったケヴィン・コンスタンをジェノアから同時に獲得した。


こうしてCBと中盤の補強を行いつつ、フラミニと大幅な減俸での契約延長しつつ、アクイラーニの買い取りを行わなかったミラン。
ガッリアーニ副会長は「選手層は十分。放出がない限り、獲得もない。」と明言するに至った。
たしかに選手の数だけを見るとほとんど選手は揃ったことになっている。
各ポジションの選手を見てみよう。

GK:アッビアーティ、アメーリア、ガブリエル(クルゼイロから新加入)
CB:チアゴ・シウヴァ、マリオ・ジェペス、ダニエレ・ボネーラ、フランチェスコ・アチェルビ、フィリップ・メクセス
RSB:イグニャチオ・アバテ、ダニエレ・ボネーラ、マッティア・デ・シリオ(プリマヴェーラ)
LSB:ルカ・アントニーニ、ディダク・ビラ(エスパニョールよりレンタルバック)、タイイェ・タイウォ(※放出濃厚)、ジャメル・メズバ(※トリノに共同保有放出交渉中)、ウルビー・エマヌエルソン、マッティア・デ・シリオ(プリマヴェーラ)
アンカー:マッシモ・アンブロジーニ、リッカルド・モントリーヴォ(?)
右インサイドハーフ:アントニオ・ノチェリーノ、バカイェ・トラオレ、マテュー・フラミニ、ウルビー・エマヌエルソン
左インサイドハーフ:リッカルド・モントリーヴォ、アントニオ・ノチェリーノ、ケヴィン・コンスタン、サリー・ムンタリ(※2013年1月まで離脱)
トレクァルティスタ:ケヴィン・プリンス・ボアテング、ウルビー・エマヌエルソン、ケヴィン・コンスタン、バカイェ・トラオレ、ロビーニョ
FW:ズラタン・イブラヒモビッチ、アントニオ・カッサーノ、ロビーニョ、アレッシャンドレ・パト、ステファン・エル・シャーラウィ

よく見てみるとMFという括りにおいては選手層は十分かもしれないが、アンカーのポジションが手薄なのである。
ポイントはリッカルド・モントリーヴォに(?)が付いているところである。

では、今回の記事はミランの新時代に向けての現段階の状況を羅列するにとどめ、次回の記事では「ミランのアンカーは誰なのか」に焦点を当て、考えていきたいと思います。




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プロフィール

Author:迫恵駆緒
セリエファン、アッズーリファンという視点からカルチョ、フットボール、サッカーを分析します。
賛否両論あると思います。
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