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[Liga BBVA]レアルマドリードの開幕戦 ~「はじめまして、「ジョゼ」の後任カルロ・アンチェロッティです。」~

<はじめに>
この記事をお読みになるマドリディスタの方々は筆者の記事をはじめて読まれる方も多いと思う。
Twitterで筆者をご存知の方は、ミラニスタとして認識されているであろう。
そんな筆者が今シーズンからレアルマドリードに関する記事をたびたび書くつもりになったのは2つの重要な理由がある。
まず、1つ目は筆者にとってレアルマドリードが第2の心のクラブであること。
まだまだミーハーだったあの頃、と今では思うが、1990年代後半からクロード・マケレレがチェルシーに売却された2003年まで、筆者はミラニスタでありながらマドリディスタであるという、最もヨーロッパの頂に立った2チーム、つまり、ビッグイヤーを最も多く掲げた2チームのファンであった。(もちろん、ミラニスタであることが優先されてはいたが。)
フェルナンド・レドンドに対する憧れは、マドリディスタのものも、ミラニスタのものも共有しているつもりである。
2つ目の理由は、筆者が敬愛するカルロ・アンチェロッティが、レアルマドリードの新監督に就任したこと。
先日発売の『欧州サッカー批評』内のカルレットのインタビューからもわかって頂けるかもしれないが、ミラニスタの中にはレアルマドリードに対する無意識の敬意がある人が多い。
カルレッティスタ、いや、アンチェロッティスタとして、レアルマドリードでカルレットがやろうとしていることをよりマドリディスタの方々にご理解頂くことを旨として、記事を書くことにする。
マドリディスタとして活動したことはない故、筆者は今、マドリディスタにどんな方々がいるのかはあまり多くを知らない。
「カルロ・アンチェロッティのレアルマドリード」が筆者の立脚点である。


<カルロ・アンチェロッティ、その人>
カルロ・アンチェロッティは先述の『欧州サッカー批評』でも語る通り、「夢」である、レアルマドリードの監督に就任した。
あそこで語られているレアルマドリード監督に対する思いに疑いはない。
彼の夢はミランを退団した時点で「レアルマドリード」と「アッズーリ(イタリア代表」しか残っていなかった。
順番的には「こちらが先」なのは明らかである。

では、逆にカルロ・アンチェロッティはレアルマドリードの監督に足りる資質があるのか、という答えに関しては率直にお答えすることにする。
"Si. (=Yes.)"
これ以上ない選択肢だと筆者は思う。
ただし、マドリディスタの方々にとっては苦手な「我慢」を必要とするが。
カルロ・アンチェロッティがいわゆるシステムを固定するには「時間」が掛かる。
それが「我慢」の理由の1つであるが、その「我慢」さえ出来れば、きっと「最適な組み合わせ」を見付けてくれる。
その基準が彼の言葉に表れているので、先述のレアルマドリード欧州サッカー批評』から引用しよう。
「あくまでも"配下に置く選手の特性による"」
それは即ち、選手達の特性を見極める「時間」が必要であるということも含意している。
しかし、「時間」という猶予を与えてくれれば、その彼の強みは必ずしや表現される。
それは、ACミランの4-3-1-2(所謂「ガットゥーゾ-ピルロ-セードルフ」システム)の搭載以降、チェルシーでも、パリ・サンジェルマンでもそれは証明されてきた。

<ジョゼ・モウリーニョの「破壊」の呪縛>
ジョゼ・モウリーニョとは「破壊者」である。
「スペシャル・ワン」だが、同時に、本人の言葉をそのままお借りすれば「ハッピー・ワン」なのである。
つまり、「ペップ・グァルディオラのバルセロナ」を「破壊」するため、彼は自らの選手達のフィジカルを極限状態にまで使用した。
「破壊」を以て「破壊」を成し遂げる。
そして、そのことに皆が気付くのは、いつも彼がチームを去った後なのである。
このことは以前のチェルシー、そして、今、その後遺症からやっとこさで脱却しようとしているインテルミラノをご覧頂ければお分かり頂けるのではないだろうか。

カルロ・アンチェロッティは、疲弊したレアルを率いることになった。
「我慢」のもう1つの理由はこれである。
「以前できていたはずのことが出来なくなっている」のだから。

カルレットのもう1つの取り組みは「選手達の傷を広げないこと」であり、「癒す」ことである。


<攻撃において垣間見せた新たなエッセンス>
選手の特性の見極め段階にあり、選手達に疲れがある中、カルレットが唯一見せた確信は、クリスティアーノ・ロナウドの起用法にある。
2007年4月24日、「雨のオールドトラフォード」でクリスティアーノ・ロナウド擁するマンチェスターユナイテッド戦を戦う前、カルレットはこう言った。
「クリスティアーノ・ロナウドは左から右へと自由に動き回る。そして、パオロ(※パオロ・マルディーニのこと)は中央(CB)でプレーする。」
そう、カルレットはクリスティアーノ・ロナウドを左サイドに留めるつもりはなく、フリーマンに近い状態で使う方が好ましいと考えている。
古くのミランを知る方々には、アンドリー・シェフチェンコを思いだして頂くのがわかりやすい。
おそらくカルレットはクリスティアーノ・ロナウドに点獲り屋としての役割を最も強く見ている。
決定的なパスを出せる人材はレアルマドリードには何人もいる。

では、具体的に図でイメージを共有して頂ければと思う。
便宜上、ベティス戦のスターティングメンバーを当てはめておく。

スタート地点
レアル・マドリード:4-2-3-1

さて、レアルのスタート地点を見る限り、何の変哲もない4-2-3-1のように見える。
ジョゼ・モウリーニョのレアルと違うのは、このスタメンを見る限り、買い戻しオプションで帰還したダニエル・カルバハルが右サイドバックに、そして、怪我で離脱してしまったシャビ・アロンソの代わりにルカ・モドリッチが、さらに新加入のイスコがトップ下のポジションのスタメンを獲得した点くらいだろう。
(筆者はイケル・カシージャスがスタメンではなく、ディエゴ・ロペスがスタメンである理由をあまりよく理解していない。)

しかし、この4-2-3-1は、見かけだましと言っても良い。
なぜならば、クリスティアーノ・ロナウドのポジションは左ウィングに限定されているわけではないからである。
むしろ、セカンドトップのようによりゴールに近いポジションを基本ポジションとし、自由に左へ右へと流れることを推奨されている。
ただし、徹底されているのは「より中央に入ること」、「よりゴールに近いポジションでラストパスの受け手になること」である。
以下の図をご覧頂こう。

フリーマンのクリスティアーノ・ロナウド

上記の図でまとめると、クリスティアーノ・ロナウドはよりゴールに近付く。
左でボールを受けても良し、中に入ってシュートチャンスを作りながら待つも良し、右に流れても良しとされている。
カリム・ベンゼマはクリスティアーノ・ロナウドが中に入った際、2トップのようにポジションをやや修正する。
もちろん、こちらもやや自由に動くことが許されている。

<クリスティアーノ・ロナウドの動きに「合わせる」>

クリスティアーノ・ロナウドが中央に入り、2トップの1角のようにプレーする場合、そのクリスティアーノ・ロナウドの動きに連動して、トップ下のポジションの選手が左に流れるのが、最も多い動きとなる。
ここで重要な発想が1つある。
それは、カルロ・アンチェロッティにとって重要なのは「中央での選手個々の距離感が密接に保たれていること」であり、「サイドの攻撃を主に担うのはサイドアタッカーではなく、サイドバックである」ことである。
つまり、2列目のポジションの選手はサイドの選手であれ、サイドに流れたトップ下の選手であれ、カットインが最初の選択肢となる。
そして、レアルマドリードの左サイドバックには素晴らしい選手がいる。
マルセロに他ならない。
マルセロは左サイドを自由に攻め上がり、効果的な攻撃を繰り出すことができる。
最後をカットインすることも多いが、今後は縦の突破も今まで以上には求められるかもしれない。
(とはいえ、カルレットが選手の個性に反するほどにまでプレースタイルの変化を求めることはないのでご安心を。)
サイドに流れたトップ下の選手は外に膨らんだ後、再度中にカットインしていく。
ACミランでのかの有名な「クリスマスツリー(4-3-2-1)」で2列目の左に入っていたクラレンス・セードルフや、昨シーズン終盤のパリ・サンジェルマンの4-4-2における左サイドハーフ、ハビエル・パストーレのような動きが大きな示唆となるであろう。
ご覧になられたことのある方には、思い出して頂きたい。

②では、中央での狭いスペースを嫌がり、クリスティアーノ・ロナウドが右サイドにまで流れた場合はというと、こちらもほぼ同様なのである。
クリスティアーノ・ロナウドがいなくなった左サイドの使い方は上記①と同様である。
しかし、右サイドにいる右ウィングの選手が中央に入っていく。
それに加え、トップ下の選手が左から中に入ってきた場合は、右ウィングの選手には左にまで流れることが可能となる。

①も②も、共通していることはもうおわかり頂けるだろう。
カルレットは「たった1人でチームを勝たせることができる選手」であるクリスティアーノ・ロナウドを「フリーマン」のように自由に動くことを許した上で、そこに他の選手の動きを連動させようとしている。
特に攻撃においてそれは徹底するだろう。


<「様子見」と「無理はさせない」守備面>
逆に守備においては選手達にとってどういう形態を作り上げるべきかは「様子見」を続けていると見る。
ただし、選手達の疲労を考慮し、ハイプレスは仕掛けず、素直にリトリートの守備を考えているのであろう。
おそらくパリ・サンジェルマンで見せた守備のように、リトリートはするが極端にラインを下げ過ぎず、2ラインで守る形を選択するはずである。
ただしかし、開幕戦で見せた守備には不満を感じているに違いない。
4+4ブロックで守るにしてはバックラインのラインコントロールも、2ラインの間隔調整も上手くいっておらず、裏を獲られたシーンや、2ラインの間の大きなスペースを利用されたシーンが散見した。
こちらは時間がかかるかもしれないが、10月27日のエル・クラシコまでには絶対に間に合わせなければならない問題であるが、課題は山積みと見る。



<見ていてヒヤヒヤするくらいがちょうど良い時もある>
カルロ・アンチェロッティとは不思議な人である。
内容の良い試合をしているのにも関わらずなかなか勝てない時があったり、内容は悲惨なのに何故か勝ってしまう時があったり。
だが、筆者には何故かそんなカルレットのチームの試合が愛おしく思えるのである。
しかし、この人の信奉者は実はわかっている。
辛い時も、苦しい時も、そして、頂点に上り詰めた時も選手達が皆、楽しそうにプレーをしているから。
それがアンチェロッティという人なのである。
クリスティアーノ・ロナウドの言葉を引用させて頂こう。
「カルロ・アンチェロッティ監督は人としても指揮官としても偉大だね。
僕は彼の指導方法を気に入っているし、一緒に仕事ができて幸せだと思う。」

だから、どうかマドリディスタの方々にお願いがある。
まずは少し、「様子見」を続けて欲しい。
そして、「異質なもの」を受け入れて欲しい。

その先にはきっと10回目があることだろう。


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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

Tag:リーガエスパニョーラ  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

Author:迫恵駆緒
セリエファン、アッズーリファンという視点からカルチョ、フットボール、サッカーを分析します。
賛否両論あると思います。
ぜひ、コメントで御感想などお待ちしております!!

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